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一枚板はどうやってできる?~製材編~

皆様こんにちは。
一枚板のテーブルをメインに無垢家具を取り扱っている東京・目黒のインテリアショップ、
brunch+time(ブランチ プラス タイム)です。

昨日のブログでは一枚板ができるまでの一歩目、
仕入れ」についてお話しさせて頂きました。
今日はその続きを。

~ 一枚板が出来上がるまで ~

maruta

②製材

mission03

数少ない中から選ばれた原木は、続いて工場で「製材」されます。
この製材では、どの向きに鋸を入れるかによって一枚板の表情が決まるため、
その板の出来に大きく影響を与える、非常に重要な工程です。
どんなに原木(素材)が良くても、製材(加工)が良くなければ、いい一枚板は出来ません。

シルエット、木口などに表れている僅かなサインから木目をイメージして、原木を挽くと・・・

mission05

綺麗な木目が表れました。
この原木はブラックウォールナットです。
製材したばかりの状態だと白太のコントラストがはっきりと出ていますね。
普段見かけるウォールナットはここまでコントラストが強くないと思います。
これはウォールナットに含まれるタンニンという成分と乾燥に関係があるのですが、
長くなりますので、その話はまた別の機会に。

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ちなみに1本の原木から採れる一枚板はわずか数枚です。
原木は円柱ですので、その中で奥行(原木の直径)が必要な一枚板のテーブルは
当然採れる枚数が限られてきますし、さらには状態という要素も加わります。
それだけ一枚板のテーブルを作ることは簡単ではないということですね。

ここまで仕入れ、製材と一枚板ができるまでの工程を見てきました。
最後は乾燥になりますが、この乾燥も非常に神経を使う工程です。
無垢材の家具をご検討頂いている方は、
「割れ」や「反り」といった言葉を耳にしたことがあると思います。
実はほとんどの木は乾燥の間に大小はあれどの「割れ」や「反り」が生じてしまいます。
それを踏まえて、あらかじめ板の長さや厚みを少し大きめに製材していきます。
これも一枚板が数枚しか取れない理由のひとつです。

乾燥については長くなるので、また次回に。
それではまた。