世界三大銘木のひとつ、ウォールナット。
木材の家具を探していると必ず目にする木です。
それほどまでに人気の秘密はどこにあるのでしょうか。
ウォールナットの魅力を紹介いたします。
<<ウォールナットとは?>>
クルミ科Juglans属の広葉樹であるウォールナット。
ウォールナットを日本語で表すと「クルミ」ですが、木材の場合はウォールナットとクルミは別の木として分類されており、一般的にクルミとは「オニグルミ」(クルミ科クルミ属)を指します。
ちなみにウォールナットにはさまざまな種類がありますが、家具材としては正式名称「ブラックウォールナット」と呼ばれる木を使用している場合がほとんどです。
<<産地>>
アメリカの東部全域およびカナダのオンタリオ州が主産地です。寒い地域でゆっくりと育つウォールナットは非常に成長が遅く、奥行き80cmの一枚板を採る場合には樹齢100年以上を優に超える大径木が必要になります。伐採量を管理することで現在は安定した供給を行うことができ、テーブル、チェアなどほとんどの家具でお作りすることができます。
<<材としての高い安定度>>
強度や乾燥後の狂いの少なさに加え、加工、接着、塗装においても非常に秀でており、家具材として非常に適した素材です。また美しい木理を持つため古くから高級木材として認知されており、アメリカ大統領の演説台や世界的高級車のウッドパネルなどに使用されてきました。
<<経年変化>>
ウォールナットの特徴のひとつに経年変化があります。
元々深みのある茶色をしたウォールナットですが、時間が経つにつれ明るい色合いへと変化していきます。
経年変化の理由は、木に含まれているカテキン、リグニン、タンニンといった成分の酸化が挙げられます。
カテキンは酸化により茶色いタンニンへと変化していく成分で、ウォールナットにはこのタンニンが多く含まれています。そのため元は特有の深い茶色い色合いがお楽しみいただけます。
そしてこのタンニンが光、主に紫外線を浴び酸化していくと薄い色へと変化していきます。これがウォールナットがだんだんと明るくなっていく理由です。
また適度に油分を含んでいますので、色合いの変化とあわせて光沢が増していき、光り輝くような美しさをお楽しみいただけます。
どのタイミングでもそれぞれの美しさをお楽しみいただけること、そして時間が経つにつれより魅力を増していくことが、ウォールナットが世界中に愛される魅力です。
<<様々な表情を見せるウォールナット>>
「美しさ」「高級感」「重厚感」などウォールナットを評価する言葉はたくさんあります。デザインやシーン、組み合わせによって様々な表情を楽しめる点も世界中で愛される理由です。
シャープなラインで美しさを魅せるウォールナット。
重厚感を感じるウォールナット。
ガラスや鉄など異素材との組み合わせで洗練された雰囲気を演出するウォールナット。
昼は落ち着いた雰囲気で木材として温もりを感じ、夜は高級感を感じるウォールナット。
他の樹種との組み合わせ。コントラストをいかしどちらの木の魅力も映えます。
<<耳付きテーブルとしてのウォールナット>>
ウォールナットは心材と辺材で色合いが比較的大きく変わります。
心材は深い茶色ですが、辺材は白さが強調されています。
一枚のテーブルの中で起きるコントラストは耳付きのテーブルの際に非常にポイントとなります。
通常天板と脚の樹種は揃えることが一般的ですが、一枚板をはじめとした耳付きテーブルは、基本的に天板と脚を別々にお選びいただけます。
脚を同じウォールナットでお選び頂いた場合はまとまりがあり、重厚感・高級感がより印象的になります。
辺材の明るい色にあわせて脚をオーク材やクルミ材にすると、よりナチュラルな印象になります。
これによりテーブル全体の印象を変えることができ、合わせるチェアの樹種も幅が広がります。
元々が濃い色合いのため、床の色を選びません。
さまざまな組み合わせの中で魅力を発揮できる点も世界中で愛される理由です。
<<おススメの家具>>
■ウォールナット一枚板
存在感、高級感が際立つ、まさに一生モノのダイニングテーブルです。
一枚一枚にサイズや木目など違り、それぞれに魅力があります。ぜひ店頭にて実際にご覧ください。
■TA-0305-WN 耳付きダイニングテーブル
幅・奥行き・脚の形状をお選びいただける受注生産の耳付きテーブルです。
一点ものの耳付きテーブルと比べると接ぎの枚数などが多くなりますが、コストパフォーマンスに優れた天然の耳付きテーブルです。
■CH-0068 ダイニングチェア
■CH-0069 ダイニングチェア
流れるような曲線がとても綺麗なダイニングチェアです。テーブルと同じくらいの高さですっきりとした印象になります。座面は板座と張座からお選びいただけます。
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いかがでしたでしょうか。
強度も美しさも高い水準で備えている特別な木、ウォールナット。
今後もずっと世界中から愛され続ける銘木で造る家具をぜひお楽しみください。