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一枚板がお披露目されるまで その2

皆様こんにちは。
一枚板をはじめとした無垢材家具を取り扱っている東京・目黒の家具屋
brunch+time(ブランチプラスタイム)です。
本日3回目のブログは前回に続き、一枚板がお披露目されるまでの話をしたいと思います。

前回のブログでは、製材から自然乾燥までの話をしました。
自然乾燥はとても重要だというところで終わってしまいましたので今日はその続きを。

自然乾燥は3年から5年ほどの時間をかけてゆっくりじっくり行います。
なぜそんなに時間がかかるのか?他にもっと早い方法はないのか?
これにはちゃんとした理由があります。

人工的に乾燥させる方法はもちろんあります。
ただ製材後の板を、自然乾燥を行わずにいきなり人工的に乾燥させてしまうと
急激な変化に木が耐え切れず、割れや反りを生じてしまう可能性が高くなります。
なので、ゆっくりじっくりと時間をかけてまずは自然乾燥を行います。

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もちろん自然乾燥の間にテーブルとして使えないほどの割れや反りが起きた板もあります。
また水分量が少なくなるということは体積が減るということです。
たとえば奥行80cm以上ででカットした板も天然乾燥を終えると10cm以上縮むこともあり、
奥行70cm近くになる板もでてきます。
それだけ大きなサイズの一枚板を採ることは大変なことでもあるんですね。

ちなみに木が含む水分量の比率を含水率といい、
天然乾燥で20%近くまで下げるのですが、この状態でも
まだまだテーブルとしてご使用頂くには含水率が高いので
さらにもうひと手間加えます。

それが人工乾燥。

下げきれなかった含水率を理想とされる10~13%に調整します。
方法としては蒸気乾燥や高周波(ごくごく簡単に説明すると電子レンジみたいなイメージです)などが
ありますが、自然乾燥では抜け切れない水分を落とします。

ここまで行った状態であとは削り出しなどを行いやっとテーブルの原型になります。
完成まではまだまだ道のりが長いですが、その話はまた別の機会に。

このように一枚板が皆様の前にお披露目されるまでには、
とてつもない年月と根気が必要です。それが大きなサイズとなればなおのこと。
どの工程でも割れや反りが起きる可能性があり、これはテーブルになった後も
同じですが、その可能性を可能な限り下げた状態が、
今店内で皆さまをお待ちしている一枚板のテーブルです。

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そんな裏話を知っているとより一枚板が愛おしく感じるのではないでしょうか。
簡単ではありましたが、今回はテーブルになる前の一枚板の話でした。