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木と人間

皆様こんにちは。
一枚板のテーブルをメインに無垢家具を取り扱っている東京・目黒のインテリアショップ、
brunch+time(ブランチ プラス タイム)です。
先週末は真冬かと思うほどの冷え込みでしたが、
昨日から本格的に暖かくなりはじめたそうで。

ただ先週も最高気温16℃ほどの日がありましたが、
それを信じて薄着でいたら凍えるかと思ったトラウマで
なかなか厚手のコートから卒業することができません。
もう3月なのでそろそろ信じても大丈夫でしょうか。

さて本日は木と人間についてのお話しを。
brunch+timeでは一枚板のテーブルをメインに取り扱っているということもあり
どちらの塗装仕上げにするかお悩みの声を頂くことがとても多いです。

実際に無垢材の家具と暮らしたことがなければ、
具体的にイメージをするのはなかなか難しいところだと思いますが、
実は木と人間はとても似ていて、それを知るだけでお手入れが楽になると思います。

たとえば自分の手が木とします。
ハンドクリームを塗っている状態がオイル仕上げです。
保湿がメインですね。

これだけ理解して頂ければもう十分です。
あとは自分の手だと思って、普段のお手入れをしていきます。

たとえば手を洗うとハンドクリームはとれてしまいます。
これは木の場合は水拭きをした状態です。

その場合はまたハンドクリームを塗るように、
木にもオイルを塗ってあげます。
水拭きを頻繁にされる場合は1~2ヶ月に1回塗ってあげるといいと思います。
乾拭きがメインの場合は2~3ヶ月に1回くらいでいいと思います。

よくオイル仕上げは水に弱いと言われますが、
あくまでも水と油ですので、いきなりシミになることはありません。
しっかりと保湿してあればこぼしてすぐはしっかりと弾いてくれます。
それを長時間放置してしまうとシミになります。

あとは一枚板のテーブルでは特によく耳にするフレーズ。
「割れ」「反り」。
このような症状が起きないに越したことはないのですが、
無垢材である以上この可能性をゼロにすることはできません。
ではどうするか。

乾燥が続くと、手にはささくれやひび割れが起きる場合があります。
これを防ぐためには・・・ハンドクリームを塗るしかありませんね。
木も同じでやはりオイルをしっかり塗って保湿をしてあげるしかありません。

保湿以外に重要なのは加湿。同じことですが。
冬場は乾燥していて人間は風邪を引きやすくなります。
人間の場合は喉がいたくなったり熱が出たりしますが、
木の場合は「割れ」「反り」といった症状として表れます。

それを防ぐためには加湿器をつけることです。
湿度の目安として50%と言われていますが、実はこれは菌が繁殖しにくくなる湿度でもあります。
こんなところでも木と人間はとても良く似ているんですね。

そしてオイルを常にしっかりと塗っていれば、その状態を木がおぼえ耐久性もあがります。
まるで赤ちゃんから少しずつ大人になっていくようですね。

オイル仕上げの場合はとにかく保湿と加湿が重要です。
それさえきちんとできれば、傷やシミが出来てもメンテナンスすれば綺麗な状態に戻せます。
そう考えるとオイル仕上げでも肩ひじ張らずにお使いいただけるのではないでしょうか。

本当はもう少し説明したいことがあるのですが、長くなるのでこのあたりで。
また別の機会にブログに書こうと思います。

明日からも暖かいみたいなので、週末はぜひbrunch+timeにお越しください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。