皆様こんにちは。
一枚板のテーブルをメインに無垢家具を取り扱っている東京・目黒のインテリアショップ、
brunch+time(ブランチ プラス タイム)です。
今日も暑い一日でしたね。
今年の梅雨は雨があまり降っていない気がしますが、どうなんでしょうか。
ニュースでは今年は歴史的な猛暑の夏になるとも伝えられていますが、水不足が心配です。
雨自体は嫌いではないのですが、とにかく濡れるのが困りますよね。
自宅が駅から遠いため、通勤途中で濡れると一日がどんよりした気分に。
着替えを持って行くのですが、普段は極力荷物を持ちたくないのでそれもストレスに。
雨ガッパで雨も気にせず通勤したいと密かに思っていますが、人目が気になりなかなか実行できません。
お店の近くに引っ越したら、いつか実行しようと思っています。
さて本日は「なぜ一枚板は魅力的なのか?」というテーマで個人的な意見を書いてみようと思います。
まず一枚板は材としての価値が非常に高いものです。
価格を見てもそれはお分かりになると思います。
それでは材としての価値とは?というと、
・成長がゆっくり
・年々大きな木が取れなくなっている
・商品になるまでに時間がかかる
・1枚1枚、状態やクセが異なる
大まかに挙げるとこんなところでしょうか。
さらに大まかに言ってしまうと、「時間」と「自然」という具合に分けることができます。
木が成長するまでにかかる時間、木から商品になるまでの時間は
おそらく皆さんが想像するより遥かに長い年月を要します。
一枚板で奥行90cmくらいのサイズを採るためには樹齢100~200年ほどは必要になります。
そんな大きな木がゴロゴロとあるわけもなく、採れば採るだけ少なくなってきています。
そのため、良質な一枚板が年々数が減ってきているというわけです。
そしてその木を商品にするまでにも、時間が掛かります。
そのほとんどの時間が乾燥に当てられますが、木は伐採した時は水分を多く含んでいます。
その状態では当然商品として使えません。
乾燥が不十分だとカビが生えたり、反りや割れといった不具合も起きやすくなります。
乾燥にはいくつか工程があるのですが、最初の天然乾燥で数年かかります。
その後に人工乾燥や高周波などで理想的な含水率まで下げるのですが、
もちろんその途中に割れや反りが出ることも多々ありますし、
そもそも1本の木から数枚しか一枚板はとれないので、分母がとても少ないのです。
そんな中やっと商品になったのが、現在店頭に並んでいる子たちです。
ここでポイントなのが、「自然」ということです。
木の成長は私たち人間にはどうすることも出来ません。
ただ大きくなってくれるのを願って待つのみです。
そして割れや反りも、可能性を低くはできてもゼロに出来るわけではありません。
シルエットや色もそうです。私たちが願うものを作れるわけではありません。
たまに上記に書いたことがすべて思い通りにできたらすごいなぁと思いますが、
少なくとも私が生きている間には叶わないでしょう。
でもそれでいいと思います。
自然に身を任せるしか方法はありませんが、その自然が作りだすものは
時に私たちの想像を遥かに超える芸術的なものを生み出します。
そして長い年月をかけたからこその味わいや温もり、美しさが木に宿ります。
それが一枚板の最大の魅力だと思います。
見た目や迫力はもちろん一枚板の醍醐味ですが、
魅力という言葉に最適なのは一枚板から伝わる内面的なものにある気がします。
時間はかかってもいつか素敵な出会いがあると思って一枚板を探す、
その時間も一枚板の魅力の一部だと思いますので、
楽しみながら一枚板のテーブルをお探し頂ければと思います。
今日は文章だけになってしまいましたが、
少しでも一枚板の魅力が伝わればと思います。
それではまた。