アーカイブ

一枚板はどうやってできる?~仕入れ編~

皆様こんにちは。
一枚板のテーブルをメインに無垢家具を取り扱っている東京・目黒のインテリアショップ、
brunch+time(ブランチ プラス タイム)です。

木の家具がお好きな方でしたら、
一度は「一枚板」というフレーズを聞いたことがあると思います。

table_0420_01_400px

table_0356_01_400px

table_0283_09_600px

圧倒的な「存在感」と「高級感」が魅力の一枚板は、まさに自然が作りだした芸術品です。
大きな家で大きな一枚板のテーブルを。
誰もが皆一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。

さてそんな魅力たっぷりの一枚板ですが、
もちろん最初からこの状態ではありません。
たくさんの工程を経てやっと私たちが普段見ている一枚板の姿になるわけですが、
一枚板がどのように作られているかご存知ですか?

実は私たちが店頭で見ている商品の状態になるまでには、
想像よりもはるかに時間と根気を必要とします。

その工程を知ることで、より一枚板の魅力を感じていただけると思いますので、
さっそく一枚板が出来上がるまでを順を追って見ていきましょう。

~ 一枚板が出来上がるまで ~

①原木の仕入れ

mission09

ご存知のとおり、一枚板は一本の木から丸々材料を取り出した「一枚の板」です。
そのために必要なもの、それは「原木」です。
原木とは製材される前の、伐採した状態の木材を指します。

この原木を仕入れる方法はいくつかありますが、オーソドックスな方法が「原木市」です。
「市」といえば有名なのは築地ですね。
原木の市も築地と同じように競りにて仕入れていきます。
この市場は全国に数多くありますが、
岐阜など数カ所では一般の方が参加できる市もあるそうですので、
ご興味がありましたらぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

さて話は戻り、この原木市では国内外の様々な原木が数多く並んでいますが、
一枚板の奥行が90cm以上のサイズになる原木は100本に1本くらいの割合なのだとか。
brunch+timeが一枚板で使用している樹種はすべて広葉樹で、
特に成長がゆっくりなため樹齢にすると100~200年ほどになります。
気が遠くなるほどの途方もない年月ですね。

そして、もちろんそのすべてが一枚板のテーブルに適した状態ではありません。
数少ない原木の中から最適に思える原木を探すために必要な能力が「目利き」です。
一枚板は原木を製材して作りだすわけですが、
もちろん原木のままでは中身の状態を見ることはできません。

原木の主に外見に表れているさまざまなポイントによって
どんな一枚板が採れるのか判断するのですから、
より詳しい知識と経験が必要になります。

このように元々数が少ない状態の中から選んだ原木でも、
実際に製材してみたところ一枚板には不向きな場合も往々にあります。
限られた材だけが一枚板になり、私たちの手元に届いていることが実感できますね。

このあとまだまだ続きますが、
長くなりましたので今日はここまで。
明日のブログで続きを書きたいと思います。