世界には三大銘木として数えられている木がありますが、皆様ご存知でしょうか。
ひとつは「マホガニー」。
黄金の木と呼ばれるマホガニーは、欧州などでは古くから貴族のステータスとして家具などに愛用されていました。
現在ではワシントン条約の下、なかなか家具でお作りすることはできませんが、アンティーク家具などを探せばマホガニーを使用したものがあります。
楽器材としても有名です。
2つめは「ウォールナット」
この木はご存知の方も多いのではないでしょうか。
現在流通している材の中で最も人気があると言われている木です。
家具で使用されるウォールナットの多くは「ブラックウォールナット」という樹種です。
そして最後が「チーク」
チークだけが持つ独特の重厚感は多くの人を魅了し、古くから高級木材として使用されてきました。
今回はそんなチーク材を紹介いたします。
<<チークとは?>>
クマツヅラ科チーク属であるチークは、南アジアから東南アジアの熱帯モンスーン気候地域に分布しています。
天然のチークの産地は、熱帯の中でも乾期と雨期がはっきりしている雨緑林帯と呼ばれる地域で、
同じチークでも熱帯降雨林地帯に植えられたチークとはその品質に大きな差があると言われています。
ミャンマー産のチークは「本チーク」と呼ばれ、チークの中でも最高品質とされていますが、
現在では本チークはもちろん、幅広のチーク材の生産自体が困難となっており、
家具に使われているチーク材はインドネシアなどで植林された口径の小さなチーク材がほとんどでです。
<<チーク材の魅力>>
■耐久性の高さ
チークは天然の油分や殺虫効果のあるテクトノキンを多く含んでおり、海水につかっても劣化しないと言われるほどの耐水性、耐腐朽性、防虫性を誇ります。
また寸法の安定性も高く、古くから船の材料として使用されてきました。先述の特性に加え、見た目の美しさも相まってクイーンエリザベスII世号などの豪華客船にも多く使用され、日本では飛鳥IIや富士屋ホテルのメインダイニングルームが有名です。
■木の宝石
良質な油分を含んだチークはしっとりしたさわり心地と重厚で艶やかな光沢感が魅力です。
時間が経つにつれ、深みを増していく重厚感と光沢感、そしてチークならではの香りは特別感があり、まさに「木の宝石」といった気品のある優雅さを持っています。
木目は、はじめのうちは濃淡のある縞模様が見えますが、時間が経つにつれ色合いの差が少なくなり落ち着いた雰囲気に変わっていきます。
<2年後>
チークでしか感じることのできない美しさは言葉では表現できないほど。それほどに特別な木といえます。
<<チーク材の家具>>
現在BRUNCHで取り扱っているチーク材の家具をいくつか紹介いたします。
サイズ:W1955×D960~970×天板厚60(mm)
仕上げ:オイル仕上げ
価 格:¥710,526-
校倉造りをモチーフにした格子が特徴的なテレビボードです。
本体にチークの突板、格子にウォールナットを合わせています。
その美しい佇まいはBRUNCHの中でも特に人気の高いテレビボードです。
同シリーズのCA-0013チェストもございますので、コーディネートしていただけます。
チーク無垢材で贅沢に使用したソファ。
背面からの美しい見た目もさることながら、座クッション内部にベッドなどに使われるポケットコイルを使用しており、内部にまで職人のこだわりが伺えます。
他にもリビングテーブルやスツールなどもございます。
お作りできる家具に限りのある材ですので、すべての家具をチーク材で統一するのは難しいかもしれませんが、相性のいいウォールナット材と組み合わせると高級感、重厚感のあるお部屋になると思います。
<<古材としての魅力>>
過酷な環境の中で育つチークは驚くべき耐候性を備えており、ミャンマーには1752年に伐られたチークの原木が記念樹としてそのまま保存されており、260年以上の時を経た現在もほとんど風化していないそうです。
その優れたチーク材を使用した建物や船が解体される際にでるチーク古材は、長い年月、雨風に耐え自然に乾燥されることで、独特の存在感と耐久性を持ちます。
現在BRUNCH+WORKSでは魅力あふれるチーク古材を使用したテーブル・ベンチを取り扱っています。
何十年、何百年という年月を過ごしてきたからこそ生まれる、温かみのある表情は古材ならではです。
表情豊かな古材の雰囲気をぜひお楽しみください。
——————————-
いかがでしたでしょうか。
材としての質の高さ、美しい見た目は古くから世界中の人々を魅了してきました。
数が少なくなってきた今ではその価値はさらに高まっています。
ぜひこの機会にチークの魅力に触れていただければと思います。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。