近年、無垢材の床を取り入れるお部屋が増えてきました。
床材に合わせる場合、どんな木の家具を選んだ方がよいのか、というようなご相談をうけることがあります。
品種としての木の種類の組み合わせは、無限のパターンがございますが、
木の種類などという話は一旦、置いておいて、大まかに、
「色が濃い材」

【例:ウォールナット材(色)など】
と、
「明るい材」

【例:ナラ材(色)など】
という風に、単純にわけてしまった場合、
「明るい材(色)」と「濃い材(色)」の二種類がそれぞれ、
「床」、「家具」の組み合わせで、
・明るい床、明るい家具
・明るい床、濃い家具
・濃い床、明るい家具
・濃い床、濃い家具
以上の4パターンとなります。
さらに感覚的な印象で分けると、
「コントラストが強い」場合

【例:ウォールナット材xナラ材の濃い色と明るい色】
と、
「コントラストが弱い」場合

【例:ウォールナットxチークの濃い色同士】

【例:カバ材xナラ材の明るい色同士】
という風に、
2パターンにわけられます。
いくつかその印象をみてみましょう。
まずは明るい床と明るい家具の「コントラストの弱い」組み合わせです。

印象としては、やわらかな、ふんわりとした印象になります。
言葉にすると「温かみのある、優しい雰囲気」でしょうか。
続いては、濃い色の床と濃い色の家具です。

重厚感のある雰囲気になりました。
「高級感を感じられるお部屋」です。
壁の色が白いという事も相まって、全体的な重心が低く見えます。
コントラストを低く抑えると、家具がお部屋に馴染み、少し広く感じられる傾向があるようです。
続いては、「コントラストの強い」パターンのお部屋です。


「濃い家具と明るい床」、「明るい家具と濃い床」ですが、
どちらも家具の輪郭がくっきりと写り、シャープな印象になります。
こちらの写真のソファは明るい張り地を選んでいるので、よりコントラストが映えます。
「かっこいい、メリハリのある空間」で、家具の存在感がぐっと引き立ちます。
大前提として、お客様のお好みで木の種類や色、デザインの家具を選ぶのが一番ではありますが、これらのように、家具を選ぶ際に「コントラスト」に焦点をあてて見てみるのも家具選びのヒントになるかと思います。

同じデザインの家具でも様々な樹種が選べるものが少なくありません。
家具の仕様やバリエーションにご不明な点がございましたら、ぜひスタッフまでお声掛けください。